さようなら、そして、ありがとう茶々





毎日、私たちにかわいい表情を見せてくれる菊野ですが
生きている者には、必ず寿命があり
過去には、私たちにも悲しい別れがありました。

平成5年の引越しと同時に一匹のドーベルマンと出会いました。
彼女は、沖縄で生まれて、飛行機に乗って東京のドーベルマン協会の
会長さん宅へ行き、そちらで一月ぐらい暮らして
我が家へ飛行機に乗ってやって来ました。

飛行場にお迎えに行った時の事を今でも鮮明に覚えています。
帰りの車の中で子犬とは思えない大きな肉球の手を伸ばし
家内と私を確かめてペロペロと挨拶してくれました。

それからすくすくと大きくなり,なかなかのやんちゃぶりを
発揮して、立派な体になりました。

車に乗るのが大好きで、海に行ったり、山に行ったり

少し攻撃的だった性格も10年を過ぎたころから
だんだんおとなしくなり、とても飼いやすいいい子になりました。

11年を過ぎてから、大好きだった散歩も
少しずつ距離が短くなってきました。

そして、12年目になり
少ししか歩けない日が急にやってきたのです。

トイレの習慣を野外でしつけして、しまった為に
家内と二人で外まで抱きかかえて
トイレをするのが日課になりました。

その日は、秋なのにとても寒い日でした。
いつものようにトイレを済ました茶々が
急にぐったり倒れてしまいました。

抱きかかえてみると苦しげではなく
むしろ眠っているような感じです。

慌てて抱きかかえると息をしていません。
慌てて心臓のあたりをさすってやると
呼吸をはじめましたが、今度は、
心音がだんだん小さくなり
もどった呼吸も止まってしまいました。

泣きながら名前を呼び続けて
撫ぜていたのですが、だんだん冷たくなってしまいました。

家内と二人の腕の中で突然旅立ってしまったのです。





12年間楽しい思い出をありがとう

茶々へ